心を楽にするために振り返る子育て

悩むコツ

人が生きていく中で、色々な問題にぶつかるのは、当然のことです。

何の問題や苦難にもぶつからずに、人生を過ごし、人生を終えることができる人など一人もいません。

しかしながら、あまり悩んでないように見える人は、確かに存在します。

いったい何がその違いを生じさせているのでしょうか?

実は、そのような人は、悩んでいないのではなく、あまり長く悩まないのです。

悩みを短い時間で考え決断できるようになれば、苦悩の時間を長く過ごさなくても済むのです。

そのためには、『「自分のできること・自分の望んでいることを、自分の思う通りに対処することができた」という実感』を持てるように、事前に準備をしておく必要があります。

01. 自分の感情を責めないこと

感情を肯定する

まず大事なことは、 自分の感情を責めないこと です。

「なぜ、こんなことくらいで、自分は辛くなるんだろう・・・」などと、自分を責めていませんか?!

はっきり言って、それは間違っています!

感情に、理由なんて要らないのです。

過去の体験が、今の心理状態を作る


他の人があなたと同じ状況に置かれたたとしても、ほとんどの人が同じ感覚を味わうだろうと考えています。

この「同じ状況」とは、「今、目の前にある問題」だけを言っているのではありません。

  • 育った家庭環境
  • 出会った人
  • 色々な体験

それらが複雑に絡まりあって、今のあなたの状況を形成しています。

自分の頑張りを認めることが、心の癒しへの第一歩

落ち着いて、あなたの過去を振り返ってみてください。

あなたは、これまでに直面した様々な困難を、誰も頼らずに乗り越えようと、頑張ってきたのではないですか?

どんなにつらい気持ちになっても、ひとりきりで頑張ってきたのではありませんか?

過去の色々な場面の中で、そんな風に頑張っている自分に、その時々にふさわしい優しい言葉をかけてあげて下さい。

それが、自分の心の癒しへの第一歩です。

過去は存在しない。解決のためには、今があれば大丈夫!

そのような様々な経験は、過去のことです。

『 今ここ 』 には、存在していません。

それらの過去の出来事は、現実の世界ではなく、あなたの記憶の中で混乱を生じさせているだけなのです。

だから、安心して下さい。

記憶を整理しさえすれば、あなたの心の状態は変化し、気分や感情は、楽な状態へと自然に変化していきます。

02. 自分の能力の正しい限界を認識すること

自分の能力をきちんと認識していないと、本当は決して実現不可能なことなのに、現実感のない空想が放つ甘い香りに誘われて、いつまでも実現性のない空想にとらわれ続けることになります。

「私がもっと頑張ったら、もっと良いようになっていたかもしれない・・・」と自分を責めてしまいがちになります。

また、自分の能力を過小評価していても、同じようなことになってしまいます。

自分には無理だと考え、本当はできることなのに、手を出さずにあきらめたり、本当の望みの手前で手を引くような感じです。

こちらの場合は、本当は実現できたかもしれないことを、実現しないままにしてしまいまうので、前述の場合とは少し異なります。

いずれにせよ、「自分のできることは精一杯やった」という満足感を持つことができず、いつも不完全燃焼だったような雰囲気に取り付かれてしまいます。

重要なことは、自分が何かを望んでいるとき

  • 自分のできることは、きちんとする
  • 自分の望みの通りに行動する

ということで、「ことの大小」ではないのです。

03. 自分と他人の責任を区別すること

例えば、「私が、あの時違うことをしていたら、彼は怒らなかっただろう・・・」などと思うとき、

  • それをしたのは、あなたの責任
  • それに対して怒っているのは、彼の責任

というような感じです。

同じことをしても、怒る人もいますし、「いやぁ~、一本とられた!わっはっはっは(^_^)」と笑い飛ばすような反応をする人もいるのです。

たとえ、「俺の、○○されるのが嫌なんだ」と言われていたことをしてしまったとしても、その通りにしなければならないルールなどありません。

ある出来事において、その登場人物の全てに、それぞれの責任があります。

もし、「自分は我慢して、相手の言う通りにしなければならない」という感じのすることが多いとしたら、そこには「あなたの本当の気持ちへの入り口」が隠されているかもしれません。

04. 自分の本当の気持ちに気づくこと

そして、一番大切なことは 自分の本当の気持ちに気づくこと

です。


例えば、

  • お金持ちになれたら、幸せになれるだろう

と考えていたとします。

このとき、次のような思考が働いていることが多いのです。

  1. 私は、今は幸せではない
  2. なぜ幸せではないかを一生懸命考えたら、今、貧乏だということに気がついた (友達がきれいに着飾っているのを見たら、いつもみじめな感じがしていた)
  3. だから、友達に会うことがためらいがちになり、今の私には友達があまりいない
  4. お金持ちになったら、気軽に友達に会えるようになって、きっと、楽しい生活になるだろう・・・

このような時の気持ちをよく調べてみると、

  • 意識している気持ち : 今は貧乏で辛い、お金持ちになりたい
  • 本当の気持ち : 友達が欲しい、自分を受け入れて欲しい

ということになっています。 『 本当の気持ち 』 って、分かっているようで、なかなか分かりにくいものなのです。

本当の気持ちに気づかずに、人生をお金持ちになるために費やして、お金持ちになれたとしても、本当に欲しいものが手に入っているかどうかは定かではありません。

むしろ、手に入らないと言っても過言ではありません。

逆に、自分の気持ちを正直に見つめれば、欲しいものは、もっと早くに手に入れることができるのです。

「現在の自分がおかれている状況はこうだから、この中で自分の希望は、○○○○だと思うしかない。」ということでは、本当の望みに気づくことはできません。

  • 何のしがらみもない自由があるとしたら、自分はどうなりたいのだろうか?
  • 何のしがらみもない自由があるとしたら、こんな時、自分はどうしたいと望んでいるのだろうか?

という問いと向き合うところから始まるのです。

一人で悩む時間が長引けば長引くほど、悩みはこじれて解決しにくい状態に陥ってしまいます。

「心のことは自分の問題だから、自分で解決するしかない」などと考えずに、早めに誰か(できれば、専門家)に相談することが、心の苦しさを早い時期に解決することにつながります。

ちなみに、心の問題は、心に原因があるのではなく、事情と事情によって思いこんだ暗示に原因があります。

事情を理解し、気づかずに持ち続けている暗示に気づき、その暗示から心理的な自由を取り戻せば、心は苦しさから解放されます。

そのことについては、このサイト全体をお読み下されば、きっと納得して頂けるはずです。

また、そんな内容を、『あなたにもある心を回復する機能』と題した一冊の本にまとめていますので、ご活用下さい。

http://bookinfo.pureheart-counseling.com/

2009/04/07 – 09:49

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