家族療法
家族・職場などの人間関係の中の「関係性に関するシステム」に着目します。
言い換えると、集団の中の個人に着目するのではなく、集団全体を機能するものとして考えます。
例えば、(あくまでも例えです)子供が不登校になってしまったとします。
普通は、個人に着目して、「その子供が学校に行けないこと」、つまり、その子供自身が問題だと考えてしまいます。
これを、その子供が不登校になることで、その家族において何らかのバランスがとれているのではないかと考えるのです。
まとめると、個人に「ある症状」が起こったとき、その個人の問題だけを考えるのではなく、個人が属する集団の構成員間にどのような関係性あるのか、また、全体としてどのように機能しているのかを点検し、機能不全に陥ってしまっている全体(システム)が、機能する全体へと変わることを目指します。