心を楽にするために振り返る子育て

07. もともと人間に備わっている機能

泣けば心は解決する

泣けば心は解決する、これは、生まれながらにして、人間にもともと備わっている機能だと、最近、考えるようになりました。

これは論理的に導き出したものではありません。

ですから、論理的な裏付けが無いと信じにくい人には、「そんな簡単な事で解決するはずがない」と一刀両断にされそうな主張かもしれません。

しかし、何の根拠も無く、勘で言っている訳ではありません。

これまでの、私が、多くの方々とカウンセリングという場を共有する中で、経験的に理解させて頂いたことなのです。

(根拠については、後の文章で細かく説明させて頂く予定にしています)

07-01. 私たちに必要なこと

学者ではない私たちにとって大切なことは、「なぜ、泣けば解決して大丈夫になるのか?」という仕組みを理解することではありません。

そんなややこしいところは心理学者の方々に任せておけば良いのです。

そして、私たちに必要なことは、

  • 『泣いて自分を大丈夫にする』という機能が、私たちには生まれながらにして備わっているということを知る
  • その機能を効果的に活用する

ということなのです。

(私は、カウンセラーの真の役割は、『人を信じ、信じた人に見守られながら泣いたら心が楽になる』ということを、いかに早く体験してもらうかにあるのだろうと思っています。)

07-02. 解決を身近に感じるために

心の苦しみが解決しなさそうな感覚があるとき、次のことを参考にしてみて下さい。

  • 過去を掘り起こさなくても心の苦しみは解決する

次のような思い込みが苦しみは解決しないと感じることにつながります

  • 過去の良くない経験が現在の心の問題の原因となっていて、その苦しい過去を掘り出さなければ、心の苦しみは解決しない
  • 過去は変えられないのだから、経験によって陥った苦しい心は、一生変わらない

確かに、過去の経験は、現在の心の苦しみに影響しているところはあると思います。

しかし、どのように影響しているかを理解すれば、見方はきっと変わると思います。

過去の経験がどのように影響しているのかというと・・・、

それらの経験によって、

『泣いたところで心は楽にならないし事態は何も変わらない』

と信じ込んでしまったということです。

過去にどんな経験をしていたとしても、苦しいのは今です。

ですから、使わなくなってしまった『泣く』という手段を、苦しい今の気持ちの為に、今、再び使うことができるようになるだけで、心の苦しみは解決できるようになります。

  • 心が出来損なっているわけではない
    • 自分の心が生まれつきおかしいから、苦しみから逃れることはできない
    • おかしくなってしまった自分の心を変えなければ、心の苦しみから逃れることはできない

私の個人的な考えなのですが、もともと、心がおかしい人はいないと信じています。

心がおかしいというよりは、「今は、事情があって、ちょっと、そんな状態になっている」という感じが本当のところに近いと思います。

その事情を理解することは、苦しい時には泣けば良い悲しい時には泣けば良いということを受け入れることにつながり、それは、きっと、心が楽になることを手伝ってくれるだろうと思います。

このようにして、心が楽になる方法を取り戻したあとは、楽しいことばかりが続かず、つらいことや悲しいことがあったとしても、いつも、自分の心を大丈夫にしながら生きていけるようになるのです。

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