適応障害
説明
適応障害 不適応ともいう。
外的適応、内的適応の一方または両方がうまくいかない状態。
適応障害には、一過性の単純な適応の困難さから、持続的な社会不適応、慢性的な内的葛藤をもつ人格的不適応などがある。
ふつう適応障害は次の3群に分けられる。
疾病によるもの。
内因性精神病、神経症、身体的原因による精神障害など。
欠陥によるもの。精神遅滞、性格異常など。
状況によるもの。
人格的な要因よりは、環境的因子によるところの正常者にも生じる適応障害。
その他、さまざまな生活領域において、家庭内、教育環境、職業、性的、など種々の適応障害がいわれている。
【精神科ポケット辞典[新訂版](弘文堂)、「適応障害」より抜粋】
もう一つの説明
どのような思想によって、『それ』が不適応と認定されるかというと、そこに『適応させたい社会』の存在があげられると考えます。
そして、『それ』とは、『適応させたい社会』が羅列する行動や状態で、これは時代や社会によって変化するものです。
そんな社会が、わがまま気ままに提示するさまざまな『適応するべきこと』に、適応してばかりいれば、くたびれてしまうのは当然のことです。
- 心をゆっくり休めていますか?
- 適応しなくても良い時間と空間も確保していますか?
- 心の苦しさを誰かに話し、耳を傾けてもらっていますか?
- 誰かにやさしくしてもらってますか?
自分の気持ち(苦しい気持ち、嬉しい気持ち)を聞いてもらうことくらいは、適応せずに、わがままになっても良いのではないかと思うのです。
そして、周りの人たちは、適応させよう圧力をかけていることに気づくことが大切です。