人格障害(性格障害)
説明
性格障害 シュナイダーは平均的な基準からずれているものを異常人格とし、これに価値的な判断基準を加えて、その異常性のために自分が悩むか、また社会が悩むものを精神病質として定義したが、英語圏でいう性格障害に相当する。
DMS3では
- 妄想性
- 分裂病質
- 分裂病型
- 演技性
- 自己愛性
- 反社会性
- 境界性
- 回避性
- 依存性
- 強迫性
- 受動-攻撃性
などにわけている。
【カウンセリング辞典(誠信書房)、「性格障害」より抜粋】
もう一つの説明
『人格障害』という言葉は、社会にとって問題のある人を区別するために用いられているところがあると感じています。
一般的な説明のところでは、「自分が悩むか、また社会が悩むもの」というような説明がありますが、もし、「自分が悩む」ということを重視すれば、『人格障害』のような意地の悪いネーミングではなく、もっと、人に優しいネーミングであっても良かったのではないかと思うのです。
社会が排除したい人の特徴を上げ連ね分類すれば、次々と新たな人格障害が作り上げられるようなところもあります。
ですから、『~人格障害』といった言葉は、
- 社会の代弁をする
- 逆に、そう呼ばれる人の気持ちを大切しない
といった雰囲気を含んでしまいやすいところがあると考えています。
そんな程度の言葉なのです。
ですから、もし、『~人格障害』という言葉が気になっていて、そして、しばらく気にしながら行動した結果、心が楽にならなかったとしたら、そんな言葉は手放す方が良いと思います。
解決を求める中で出合った言葉であったはずなのに、あまりこだわってしまうと、その言葉の持つ雰囲気に巻き込まれて、行き詰ってしまう恐れがあるからです。
そして、『~人格障害』なんて意地悪なネーミングは、自分自身の心を大切にするようなネーミングに変えてしまった方が良いのではないかと思うのです。
【例】
- 世の中の規則を受け入れ難くて困ってしまいやすいところがある
- 自分のことが受け入れられないと、悲しい気持ちを抑えられなくなってしまうところがある
ネーミングというよりは、説明と言った方が正しいですね。
このように、自分の気持ちを普通の文章で説明することは、自分の本当の気持ちを理解することにつながります。
そして、自分の気持ちの正しく理解することは、心の苦しさを解決することにつながるのです。
【詳細情報】
もっと詳しいことを知りたい場合は、次の投稿をご参照ください。
関連書籍
※ 関連書籍は、その内容を確認したわけではありません。参考程度に掲載しています。