11 催眠療法で「物質として取り出した感覚」の対処
11-1 取り出したものが不要であれば、自分から切り離す
物質として取り出した感覚を、イメージの中で、捨てたり燃やしたり握りつぶしたりなど、相談者の方が望むように処理してもらいます。
適切な対処ができたとき、多くの場合、何が解決したのかを理解します。
何が解決したのかを意識化して理解できなかったとしても、心の中では、漠然と何が解決したのかが分かります。
11-2 元の場面を思い出し、「記憶投影現実」の中で適切に対処する
取り出した感覚をよく見たり感じたりしていると、その中や自分の周囲に、その感覚と関連する過去の場面が浮かび上がってきます。
その場面で生じる感覚や感情に適切な対処をします。
但し、感情を受容できない心理カウンセラーがこの方法で対処した場合、せっかく薄れていたつらい記憶や感情を思い出して明確にしてしまい、心の苦しさをより強めてしまうだけになる恐れがあるので注意が必要です。