心を楽にするために振り返る子育て

03 心のダメージを回復できないことによって滞留させてしまった苦しさ

人間には、もともと心を回復する機能が備わっています。

恐らく、自分に心を回復する機能があると認識している人はいないと思います。

しかし、無意識のうちに、その機能を活用して心を健康な状態に回復させながら過ごしている人はたくさんいます。

心を回復する機能は、生じた感情を吐き出し、その感情を受けとめてもらうことによって、機能させることができます。

(「受けとめる」というと少し重いので「受け流す」と理解した方が良いかもしれません。)

具体的には次のようなことです。

○悲しいときは、誰かに悲しい気持ちをしっかりと話す

○泣けてきたら、泣くのを我慢しようとせずに、スッキリして自然に涙が止まるまで泣く

○嬉しいときは、誰かに嬉しい気持ちをしっかりと話す

○嬉しい気持ちが自然に収まるまで喜ぶ

感情は、自分以外の人の心を通過すれば浄化されるようなところがあります。

ところが、心がダメージを受けたときに、この心を回復する機能を活用できないと、心の苦しさをいつまでも感じ続けなければならなくなります。

長引く心の苦しさは、回避のための条件反射を身につけさせたり、ものごとへの執着を強めさせたりしてしまいます。

執着は、自分自身ばかりか周りの人までも追い詰めてしまいます。

そして、執着がもとになった行動が犯罪となったり、その行動によって追い詰められた人に、犯罪を引き起こさせたりするのです。

そのような事態に陥らないために、心がダメージを受けたら、まず、心を回復する機能を活用して、心を苦しさから解放することが大切です。 

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