症状のもう一つの説明
コンテンツ 『 もう一つの説明 』 の主旨説明
心は正常
精神的な症状や苦しみを、「病気」や「生まれ持った自分の性格」というように認識してしまうと、そこから抜け出す事は不可能と感じてしまいやすく、「その苦しみを一生背負って生きていかなければならない」という思いにさせられてしまう事があります。
もし、精神的な病気があるとしたら、病気の部分は、精神科や心療内科などの医師の力を借りようとすることは、とても大切な事です。
そして、もう一つ、心について考える上でとても大切な事があります。
それは、
だということです。
「心が苦しいと感じるのは、自分の心がおかしいからだ・・・」と考えるのは間違っています。
心が正常だからこそ、自分に降りかかっている(降りかかっていると感じている)苦しみを、苦しみとして感じることが出来るのです。
それは、精神的な病気があったとしても、同じで、正常な心の部分が苦しいと感じるのです。
心理療法は、この正常な心に勇気を取り戻して頂くお手伝いをすることを目的としているといっても良いのかもしれません。
ここでは、 医療の範疇は医師に委ねることを前提として、病気以外の正常な心の理解の助けになる事を願って、カウンセラーとしての私の経験に基づく考えを 『 もう一つの説明 』 として付け加えてご説明します。
誤った文脈の誘発
私たちは、症状名や状態名を問題として提示されると、症状や状態を原因として考え、それを解消しようとし始めてしまうところがあります。
- 症状だから心が苦しい
- 状態だから心が苦しい
このような考えは、
という認識です。
これは、医療によって病気を治療できるという前提に立つことが出来れば、何の問題もない考え方です。
なぜなら、病気の治療に伴って、症状や状態は軽減し、心の苦しさも解消していくと期待できるからです。
しかし、現実は、医療がそう上手くは機能していない部分があるように感じられます。
仮に、『医療で解決できない』という事態に直面してしまった場合、この考え方に囚われていては、身動きが取れなくなってしまう恐れがあります。
私が自他の心理カウンセリングを通して得た結論は次の通りです。
- 心が苦しいから症状が生じている
- 心が苦しいから状態に陥っている
途中の説明は省略してしまいますが、要するに
- 症状や状態に詳しくなっても意味は無い
- 自分の正直な気持ちに詳しくなり、正しく対処できるようになれば、心の苦しさは解消する
- 心の苦しさから解放されれば、症状や状態から解放される
ということなのです。
願い
『症状のもう一つの説明』が、
- 症状名や状態名へのこだわりから解放される
- 自分の本当の気持ち・本当の願いに意識を向け易くなる
- その結果、自分の本当の気持ち・本当の願いに気付く
- 『本当の気持ちや望みを押さえ込んだ結果』としての『心に苦しさ』を抱え込まない過ごし方に気付く
- 本当の気持ちや願いを大切にするために行動できるようになる
ということのきっかけになることを願っています。
また、各項の説明は、一つの側面について言及しており、その項の全てがそのように説明できると考えているわけではないことも、ご承知おき下さい。
ただ、少しだけでも、何かのヒントをつかむきっかけになることを願っています。
- 症状のもう一つの説明
- 現代における心に関わる病気や障害の分類
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- アスペルガー症候群
- 依存症
- うつ状態(抑うつ神経症)
- うつ病
- 仮面うつ病
- 強迫神経症(強迫性障害)
- 共依存
- 境界性人格障害・ボーダーライン
- 共生関係
- 更年期障害
- 書痙(イップス・手の震え)
- 恐怖症
- 自傷行為・リストカット
- 社会不安障害(SAD)
- 自律神経失調症
- 人格障害(性格障害)
- 心気症(心気神経症)
- 神経症(普通神経症・ノイローゼ)
- 心身症
- 心臓神経症(動悸、胸の痛み)
- ストレス
- セックス・レス
- 摂食障害(拒食症・過食症)
- 躁(そう)状態
- 躁(そう)病
- 躁鬱(そううつ)病
- 対人恐怖症
- 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
- 適応障害
- 統合失調症
- トラウマ(心的外傷)
- パニック障害
- パラノイア(妄想症)
- ひきこもり(引きこもり)
- ヒステリー
- 不安神経症
- 不登校
- 不眠症
- 予期不安
- 広場恐怖
2008/11/28 – 15:56