11. 最後の壁
「いよいよ悩みが解決しそうなのに、どうもスッキリしない」という状態になる事があります。
悩み込む状態が長く続くと、その辛さのあまりに、「悩みの全く無い状態」を強く願うような心境になることが多いようです。
しかし、これは、「ある(=苦しい)」ということを意識しすぎるあまりに、本当は存在しない「ない(=全く苦しくない)」という状態が、実際に存在しているかのように錯覚してしまうことによって陥る心理状態です。
疲れた心の癒し方を知ったあなたは、もう、大丈夫なのです。
【まとめ】
- 「ある」と思うから、「ない」という状態があるように錯覚してしまう
- 「ない」と思うから、「ある」という状態があるように錯覚してしまう
【補足】 11-01. 「ない」「ある」ということを意識することによって陥る錯覚
世界観・価値観・感覚・感情などが触れ合う場面では、そのギャップによって、大なり小なりストレスのようなものを感じるのは、ごく当たり前のことです。
これまでは、そのストレスによって感じる苦しさを癒すことを諦め続け、そして、これからも同じように諦めたままにしようとしていたかもしれません。
この『諦め』こそが、解決されない悩みの実態なのです。
しかし、ここまで書いた内容を理解して頂ければ、そのストレスへの対処方法を理解し、そして、自分の望みが叶うイメージを何となくでも持つことが出来るようになって頂けているのではないかと思います。
このような「望みがかなうかも・・・」といった心境の変化が、自分に起こっていることに気付いた時、「悩みの全くない世界に行きたい」という呪縛から解放され、自分らしく生きようとし始めた証になるのだと思います。
【補足】 11-02. 解決方法の根本的な違い
問題に直面した時の解決方法を次のように分類する事が出来ます。
- 考える事によって解決しようとする
- 考えない事によって解決しようとする