10.まとめ
10.まとめ
人類の本能
人は、本能として、次のような基本的欲求を持っていて、人が安定するために、それらの欲求を大切にするべきだと思います。
- 人の中で安定したいという欲求
- 触れ合うことで安定したいという欲求
- 自分の気持ちを他人に伝えたいという欲求
- 第一印象を基にその後の出来事を予測したり説明したりしたい欲求
【時期】
初めての出合いが多い幼少期の経験が大きく影響する
【環境】
初めての出合いを多く体験する家庭(養育者)が大きく影響する。
感情
- 人は、反射的に過去と同じ感情を感じてしまいがち。
- 感情は、その人が安全に行動することを合理的に実現するための本能的な機能で、その人の過去の経験に基づいて形成される。
- 経験のしかたに間違いがあれば、感情も間違って蓄積されている恐れがある。同じ出来事に遭遇しても、出会いや過去の経験によって、人それぞれ感じ方は異なる
- その人にとってプラスのことでも、その人があまり経験をしたことがなければ、それを落ち着かないと感じる確率は高い。
行動
- 人は、過去と同じ行動をしてしまいがち。
- 人は、行動した結果、自分に生じたことを感情として学習していく。
- 成長するにつれて、安全保障の目的から、感情によって行動が支配されるように変化していく。
- 同じ行動でも、人それぞれに独特の意味を持っていることが多い。
言葉
- 人は、言葉を発した結果、自分に生じたことを感情として学習していく。
- 成長するに連れて、安全保障の目的から、感情によって言動が支配されるように変化していく。
- 同じ言葉でも、人それぞれに独特の意味を持っていることが多い。
- 感情は言葉で表されるようになることから、感情が感情を支配してしまうようになることがある。
- しかしながら、人間は言葉以外の信号に対して、言葉よりも敏感。(相手の表情などによって、相手の言葉を文字通りに受けとめないことが多い)
その他
相手によっては、それまでに形成された感情ではその人のことを理解することが出来ない部分が多いことがあるかもしれません。
理解できない状況のまま過ごす時間が長くなれば長くなるほど、感情が混乱してしまい、また、それまで保障されていた「今後の安全」も崩されるなどの影響を受けてしまいます。
人は自由に行動し自分の感情を素直に表現できるのが自然な姿です。
しかし、過去の経験の感情によって、自分の感情が分からなくなったり、不自然な感情に振り回されたり、やりたいことが出来なくなってしまうことがあります。
それは、自分のせいではなく、育った環境による影響が大きいと感じています。
しかし、冷静に考えると、子育てを100%完璧に出来る人など居ないと言い切っても良いところがあります。
ですから、その環境を恨んでも仕方ありません。
過去や周りを恨むよりも、これからの人生をより良いものにしていこうとすることの方が大事なのです。
そのためには、
- 素直な本当の感情と向き合えるようになれること
- 自分の中に出来てしまった不自然な制限や感情に気付くこと
が大切です。