16. 子育てにおける父親と母親の助け合いについて
ここでは、特に、乳幼児期の子育てのことを説明したいと思います。
16-01. 子育ては大変なこと
心を抑えつけられる前の子供の行動は、親の思い通りになることなど一切無いといっても過言ではないかもしれません。
そんな状況で、親が『人としての基本の部分』と思っていることを、子供に理解させ、そして、身に付けさせなければならない』という責任も負ってしまっています。
- 教えても理解できないのか
- 理解しているのにできないのか
- 理解しているのにやらないのか
そんなことを考えているうちに、一向に親の思い通りにならない子供の行動を見ているうちに『理解しているのに逆らってやらない』と思ってしまうような状態に陥ってしまうことも多いのではないかと思います。
そんなことを解決しようと考えていたり、たまにはゆっくりしたいと思っていても、
- お腹すいた!
- おやつが食べたい!
- ジュースが飲みたい!
- 散歩に生きたい!
- 散歩から家に帰りたくない!
- 風呂に入らない!
- 歯は磨かない!
- 寝たくない!
- あれ買え!これ買え!
好き勝手な事を言ってきます。
兄弟が居たら、これらに加えて、大人にとってはどうでも良いような事で始まる兄弟げんかの仲裁を、四六時中しなくてはいけなくなります。
何が言いたいのかと言うと、子育ては大変なことということです。
- 子育ては、楽しいはず
- 子供を可愛く思えない自分はダメだ
などと悩む人がいますが、そんな人は、自分の大変さを理解していない傾向があるように思います。
子育ての楽しさや子供の可愛さは、子育ての大変さの向こう側にあるようなイメージだと思います。
ですから、その大変さに向き合っている自分の努力を自分自身が認め、そして労ってあげなければ、子育ての楽しさや子供の可愛さなんて感じられないと思います。
16-02. みんなが大変なことなのだから、自分も堂々と大変がること
日々の子育てには母親が対処接することが多いと思います。
一般的に、『子育ては母親の仕事』という雰囲気もありますが、やっぱり大変なことです。
だから、一人っきりで我慢して頑張ろうとしないで、子育ての実務を手助けしてもらったり、大変な中で頑張っている気持ちを誰かに支えてもらったりする必要があります。
父親(だんなさん)は、大変な子育ての中で母親(おくさん)が頑張っているということを知っておいてあげて下さい。
そして、その気持ちを支えてあげて下さい。
逆に、母親(おくさん)は、父親(だんなさん)に、大変さを聞いて、理解してもらうようにして下さい。
更に逆に、父親(だんなさん)は、母親(おくさん)に「だんなさんが仕事を弱音も言わずに頑張っているんだから、私も子育てを我慢して頑張らないといけない」と思わせないように、弱音を隠さないで話してあげてみてはどうかと思います。
聞いてもらえれば、きっと、自分も楽になると思います。
更に更に逆に、母親(おくさん)は、父親(だんなさん)に「おくさんが家事・育児を弱音も言わずに頑張っているんだから、私も我慢して仕事を頑張らないといけない」と思わせないように、弱音を隠さないで話してあげてみてはどうかと思います。
16-03. 夫婦のコミュニケーションの変化
感情的に当たる頻度が減る
だんなさんに子育ての大変さを話し、そして、分かってもらえたら、きっと、気持ちは楽になると思います。
もし、子供に感情的に当たっていたとしたら、それは自分が抱えていた感情を子供にぶつけていたということです。
でも、だんなさんに話し、気持ちが楽になれば、そこでぶつける感情がなくなってしまうので、当然、子供に当たる頻度は下がるだろうと思います。
熟年離婚
「話せば相手の負担になるんじゃないか」そんな囚われから、お互いに我慢していると、たぶん、熟年離婚が待ち受けているのだろうと思います。
そんな状況を回避する為に、結婚後の子育て初期段階で、お互いに「自分の弱音を話せば聞いてもらえる」と思える状態を作り上げる努力をすることが大切なのだと思います。
弱音の吐き方、受けとめ方
そこで、重要なのが、正しい『弱音の吐き方、受けとめ方』を知っているかということです。
これをお互いが理解していないとき、弱音を吐いたら相手の負担になるという状況が生じてしまうのです。
でも、これをお互いが理解していれば、きっと、『弱音を吐けば気持ちが楽になる』ということを実現できるようになると思います。