心を楽にするために振り返る子育て

自律神経失調症

説明

一般的な説明

意志から独立して働く神経(交感神経、副交感神経)による身体のコントロールに支障をきたし、内科的な診断には異常は認められないにもかかわらず、身体的な症状 (下痢、腹痛、肩こり、頭痛、めまい、疲労・・・)を伴う。

身体症状以外の、うつ病などの精神的症状が隠れてしまっていることもあるので、内科的診断で異常が認められないときは、精神科や心療内科などを受診することも大切です。

また、自律訓練法や催眠療法によるリラクゼーションなどを継続する事は、症状の改善につながるという報告もあります。

自律神経失調症 不定な内科的身体症状を訴えるものの多角的所見がほとんど認められない症候群。

訴えは、複数の器官系にまたがる場合が多く、頭痛やめまい、動悸、胸内苦悶、腹部違和感、全身倦怠感ほかを訴える事が多い。

精神科ポケット辞典[新訂版](弘文堂)、「自律神経失調症」より抜粋】

もう一つの説明

症状の「もう一つの説明」

動物の習性から想像すると、昼行性である人間は、太陽が昇れば起きだして生きていくための活動をし、太陽が沈んだら寝床に入り体を休めるという、

生物としてのリズムを持っています。

しかし、人類は、社会性を持って行動するだけで、そんな昼行性の動物のリズムから逸脱した生活に陥ってしまいます。

これは、交感神経と副交感神経によるコントロール下に置かれた私たちの体を、それが作り出すリズムとは異なる生活を強いられるということを意味しています。

しかし、リズムが狂っただけでは、それほど大きな問題にはなりません。

なぜなら、私たち動物には、順応するという能力があるからです。

ですから、多少人間社会に歪が合ったとしても、その社会生活に合うように体のリズムを変えることは実現できているのだろうと想像しています。

しかし、不規則なリズムで生活していると、体のリズムを生活のリズムに合わせることは、難しくなります。

ですから、まず、生活のリズムを体に無理のないところで、ある程度一定に保とうとすることは、重要です。

もう一つ、自律神経失調症ということで気になるのが『体の緊張』です。

これが慢性化してしまうと、緊張と緩和というリズムを生じさせることが難しくなると考えています。

身体的な緊張は、お風呂にゆっくり浸かったり、ストレッチしたり、マッサージをするなどしてほぐすことが出来ます。

心理的な緊張は、リラックスできる音楽を聴いたり、好きな匂いをかいだりするなど、五感の中で自分が心地良いと感じ易い感覚を活用して、ほぐしてあげることができます。

また、我慢している気持ちがあれば、親身に聴いてくれそうな人に相談し、「共感してもらえた」と感じることができれば、落ち着いた気持ちに導くことができます。

身近な人に話しにくいときでも、日常生活においては何のかかわりもない心理カウンセラーには、後腐れなく話すことができるので、結構、正直な気持ちを話せて、スッキリとした気持ちになりやすいところがあります。

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