心を楽にするために振り返る子育て

不安神経症

説明

一般的な説明

対象が明確でない漠然とした恐れの感情による不安発作が起こります。

不安発作には、身体症状(動悸・呼吸困難・発汗・震え・めまい・尿意、下痢など)を伴う事があり、死の恐怖に見舞われることもあります。

また、不安発作の再発を恐れる予期不安に見舞われることもあります。

もう一つの説明

症状の「もう一つの説明」

「漠然とした恐れ」というのは、

  • 自分自身が感じている「恐れ」を意識化できていなかったり、
  • 意識していても言語化できていなかったり

した結果、恐れの対象が曖昧になってしまったものです。

少し状況は違いますが、『具体的なこと』が『漠然としたこと』に変わっていく流れを説明します。

【例】 Aさんは親子丼が食べたいと思い、その町に1件しかない食堂に行きました。お店の人に「親子丼を下さい」と言うと、「今日は、鶏肉がないから」と言われました。「じゃぁ、玉子丼を下さい」と言うと「今日は、卵がないから」という返事。「だったら、天丼はできますか?」と言うと「天丼はやっていません。」という返事。食堂はその店しか無いので、そこで何かを食べるしかありません。Aさんのお腹の空き具合はもう限界に達しています。Aさんは、叫びました。 「何でもいいから、美味いもの持ってきて!」

心理カウンセリングの中で、「その漠然とした感覚は、何なのだろう?」と具体的に考えようとすることは、具体的な解決可能なテーマを見つけることにつながります。

そして、その対象を明確にすることは、「漠然とした解決できないように感じる不安」から開放されるきっかけになります。

ただ、対象を明確化するだけでは、『恐怖』 という位置づけにしてしまう恐れがあります。『恐怖症』の説明も参考にして下さい。

【参考】 恐怖症

「パニック発作が再発するかもしれない」といった、一見、具体的に思える不安や恐怖の影にも、やはり、本人が気付かなくなってしまった漠然とした不安・恐怖・不信などの気持ちが隠れている事は多く、精神科や心療内科を受診しつつ、カウンセリングで、その不安などにもう一度向き合おうとする事は、そこから開放される助けになります。

本当に曖昧にしていたこと・・・、それは苦しいときに感じる望み

漠然とした不安を感じていても、具体的な対象を恐れていても、結局は、曖昧にしてしまっていることがあります。

それは、

  • 不安や恐怖を感じた気持ちを、安心させるための方法
  • 何らかの体験によって生じた不快な気持ちを安心させる方法

なのです。

そして、それを実践することが、苦しい気持ちのときの、本当の望みなのです。

心理カウンセリングを活用すると、自分ひとりでは気付くことができなかった『安心な気持ちに回復する方法』があるという事実に意識を向け、これまで諦めていた『自分の気持ちを安心した状態に回復させる方法』を再び取り戻すきっかけになります。

『自分の気持ちを安心した状態回復させる』方法を取り戻すことができれば、いつでも自分の意思による行動によって、恐怖や不快から解放された安心な気持ちに回復できるようになります。

『心を回復できるようになる』ということを、別の言葉で表現すると、次のようになります。

心が苦しい時に、次のような行動をためらわずに実践できるようになること
  • 苦しいときに生じる 『 当たり前の望み 』 を当たり前のように意識する
  • 意識した 『 望み 』 を当たり前のように望む
  • 『 望みを手に入れる方法 』を 当たり前のように実践する
  • その結果、当たり前のように、『 望み 』を手に入れる
これを都度繰り返せば良いのです。

その結果、漠然とした不安は解消してしまいます。

実践については、次のページを参考にしてください。

【参考】 そうかそうかムーブメント

タイトルとURLをコピーしました