心を楽にするために振り返る子育て

03 雑記

最後に、このコンテンツをまとめていて頭に浮かんだけど、本文に書くほどでもないと思ったことを、とりとめもなく書いておきます。

私の感じている「P」「A」「C」のつながり

私の理解では、TAの「P」「A」「C」は次図のような関係になっています。

怒るときは、その前に怒るための布石を打っている 

TAのゲーム分析に関連して…。

想像する結末を迎えるために、その布石を無自覚に打ってしまうところがあるということです。

自分がどうなると思っているかに気付ければ、そのために打っている布石にも気付くことが出来ます。

その布石を打つことを止めれば、結果は自然に変わってくるのです。

例を挙げると、親が子供に「怒らないから言ってごらん」と言うことは、最後は怒ることになる(或いは、怒ることを我慢する)為の布石になっているのです。

「言ってごらん」を、例えば、「そうか、言いたくないんだね」という言葉に替えるだけで、結果は随分変わってくるのです。

結局、『投影仮想人格』を安心させれば良い

「投影仮想人格に安心になってもらう」ということに焦点を当てさえすれば、対話中心のカウンセリングでも、催眠療法をはじめとする各種心理療法でも、その流派に関係なく、投影仮想人格を大切にとりあつかうことが可能です。

逆に、その投影仮想人格の安心・安全を疎かにして対応すれば、どのような方法をとっても心理療法にはなりえないのだろうと想像できます。

催眠療法、エンプティ・チェアなどで現れる人格は、ほとんどの場合、先に説明した、仮想人格(転移仮想人格・投影仮想人格)の中のいずれかです。

投影仮想人格が自分のことを守ってくれる様子、また、安心させる流れのイメージは、コンテンツ「心のショートストーリー」の次のページを参考にして下さい。

○○人格障害などという呼び方がありますが…

現代において、『××人格障害』といったちょっと抵抗のある呼び方があります。

でも、それは、ちょっと強めの投影・転移が起こっているというように考えられます。

あまり分類に熱心になり過ぎるのも… 

人によって、投影や転移を起こしやすい相手や状況があります。

TAはお互いに投影や転移を起こしている状態をゲームとして様々なパターンに分類し、投影や転移を起こしやすい状況を、『その人は○○のゲームを持っている』と表現しています。

TAのゲームは、人には、人ごとに転移を起こしやすい刺激(言葉、表情、声の調子、容姿、体の動き…)があるというくらいの理解で十分だと考えています。

それ以上に細かく分類する様子は、「○○人格障害」、「××障害」、「△△症候群」などと、特徴を寄せ集めて次々と新しい分類を作り出す様子に似ています。

それはそれで意味があるのかもしれませんが、それら分類を創り出すことや、創り出された分類の定義にあまりこだわり過ぎると、解決への本質から遠ざかってしまいます。

価値観や妄想の大もとは、投影・転移

投影・転移がもとになったある一部分に対するこだわりを価値観といい、それらが広範囲を含む形で体系化だったものを妄想といっているのだと理解できます。

投影・転移は家系を世代を越えて…

親(父母)の投影仮想人格は、親(父母)に記憶されている親の親(祖父母)の転移仮想人格によって呼び出されます。

その投影仮想人格によって、子供の中に転移仮想人格が植えつけられていきます。

つまり、祖父母の投影仮想人格が、親(父母)の転移仮想人格と投影仮想人格を媒体として、コピー(複製)されてしまうのです。

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